ノートルダムの鐘①
こんにちは。
今回は劇団四季「ノートルダムの鐘」を観劇してきたのでそのレポートを書きたいと思います。
正直、こんな簡単に見に行けると思っていませんでした!
当日券のみで販売している立ち見席で観劇してきたのです。
立ち見席についてのことは後日、別の記事にてご紹介したいと思うので今回はノートルダムの鐘についてとことん書きたいと思います。
ということで演出やストーリーについてガンガン、ネタバレを書こうと思うのでネタバレは嫌だという方は今回の記事は読まないでください。。
本日のキャストはこんな感じです。
カジモドは飯田達郎さんでした。
声量が魅力的な俳優さんですよね。
早速舞台を見たのですが、やはり緞帳なしで白黒のタイルというセットでした。
白黒のタイルは遠近法を使っているのかな?って感じでちょっとミステリアスな雰囲気を醸し出していました。
舞台中央にあるスタンドグラスはなんと、3回席からは見えず・・
休憩中にちょっとのぞいたりしたいいかもしれないですね。
ということでいよいよ開演です。
ゴーンという鐘の音から舞台は始まります。
フードを被った怪しい集団が列になって行進してきます。
別にこの行進はストーリーとは関係ないのですが、最後にフロローがいるので注目してみてください。
行進してきたアンサンブルが、「あーあーあ、あーあーあ、あーあーあーあーあー」というノートルダムの鐘のテーマ曲とも言える歌を歌います。(あーばっかり書いていますが、なんとなくわかりますかね?YouTubeで調べてみてください!)
ちなみにこの曲は「ノートルダムの鐘」というそのままの曲名です。
それからアンサンブルのナレーションによって時代背景や事前知識がわかります。
この作品はアンサンブルによるナレーションが多いので進むのが早いと感じると思います。
ストーリーについてはしっかり予習していた方がいいかもしれません。
最初のシーンはフロローとその弟の場面から始まります。彼ら二人は大聖堂の中で生活しています。
この弟はなかなかやんちゃ坊主みたいですね。
フロローはその弟を頑張って世話してあげているみたいです。
しかし、ある日その弟がジプシー(踊り子)の彼女を連れてきたせいで、大聖堂から追放を受けてしまうのです。
数年経った後、弟から連絡があり、自分が病気になって命が短くないことから、ジプシーとの間にできた子供を預かって欲しいと頼むのです。
愛する弟が死ぬ前の最後の頼みを聞き入れたフロローでしたが、その子は怪物のように醜い顔だったのです。
というところまで一曲で一気に進みます。
その子に出来損ないという意味の「カジモド」という名前をフロローはつけるのです。
プロローグはこんな感じです。
スピード感があり、厳格な曲で、豪華絢爛とも言えるアンサンブルのハーモニーですので一気に魅了されます。
しかし、短所をいうと、ちょっとオペラっぽい歌い方なので聞き取りづらいです。
それからカジモドが登場してきます。
カジモドの登場シーンはめちゃめちゃかっこいいですよ。
普通の男性として出てきて、手につけた黒いインクで顔を汚し、髪をぐちゃぐちゃにし、背中に何か丸いものを背負ってせむし男の姿になります。
このような演出によって怪物と人間は何が違うんだ、というこの作品のテーマを考えるきっかけになっているのだと思いました。
また、カジモドの鐘をつくシーンもかっこいいです。
鐘をつくと紐に引っ張られて、次は全体重をかけて鐘をつくという感じで、上手く作られているなーと思いました。
カジモドの唯一の友達、石像たちとの掛け合いは面白いです。
本当に石像に見えるようにアンサンブルは灰色のフード付きのマントを着ています。
カジモドは大聖堂の屋根裏に住んでいるので、フロローが彼の部屋にやってくる時は、舞台が開いて奈落から階段で登場します。
フロローがカジモドにイチゴをあげるシーンがあるのですが、かわいいですよ!
飯田さんのカジモドが愛おしくて愛おしくてたまらないです。飯田さんはカジモドのイメージにぴったりです!
1月6日である今日は、道化の祭りがあります。
いつもは禁止されているジプシーたちの歌と踊りが解禁されるのです。
大聖堂の中はサンクチュアリーという聖域なので安全というフロローでしたが、石像にそそのかされ、興味を持ったカジモドは外出することを決めるのです。このシーンで歌われる「陽射しの中へ」というカジモドのソロの曲はとっても聞き応えがあります。
カジモドは醜い顔なので口が十分に使えないのですが、飯田さんはガンガンいい声を聞かせてくれましたよ。
本当に感動する一曲です。
そして道化の祭りのシーンになります。
このシーンでは木のミニステージが出てきます。
このステージがジプシーが踊るための装飾がされたステージに変化するまでも面白いので注目してみてください。
ジプシーの踊り子として、とっても綺麗な女性、エスメラルダが踊ります。
この姿を見ていた、フロロー、カジモド、そして大聖堂を守る隊長のフィーバスが一目惚れします。
ここから4角関係が始まるのです。
そして道化の祭りのメインイベント、誰が一番醜い顔が出来るか、そして最も醜い顔をした人を王としてたたえるイベントが始まります。
エスメラルダはカジモドを見つけ、このコンテストに出るように言い、カジモドはコンテストに出ます。
その顔を見たら皆が息を飲みますが、王としてたたえるのでした。
しかし、そんなうまくいくはずもなく、だんだんと観衆がカジモドをいじめるのです。
殴る、蹴る、そして鞭打ちまで。このシーンはかわいそうすぎて涙が出そうになりました。
この一部始終を見ていながらも、いい教育だと思い、ほおってみているフロロー。
そこにエスメラルダが止めに入るのです。
皆はエスメラルダを非難しますが、エスメラルダは一瞬の間に逃げ出すのでした。
エスメラルダは自分のせいで酷い目にあったカジモドに謝ろうと聖域である大聖堂に入るのでした。
フロローはジプシーは聖域には入れないというが、エスメラルダは強くそれを否定する。
その強い姿にフロローは少しずつ心を惹かれるのである。
そして、エスメラルダはカジモドに会い、二人で仲良く話すのであった。
塀の舞台装置をうまく変化させて、建物から町並みを見ているというシーンが表現されていました。
エスメラルダのために鐘を鳴らしてあげたカジモドでしたが、関係のない時に鐘を鳴らしたカジモドを怒りに来たフロローはまたエスメラルダに会います。
フロローはエスメラルダにこの大聖堂に住むように言うが、その下心に気づいていると言って断ります。
それからフロローはエスメラルダの姿を忘れられず、夜の道を行くのでした。
そこで見つけた、ジプシーたちが踊り明かす飲み屋。
そこでエスメラルダとフィーバスが仲良くしている姿をフロローは目撃するのでした。
この飲み屋のシーンは楽しい楽曲で、面白いですよ。
しかしそれを上からみているフロローが怖いです。
このシーンだけでなく、この作品通して言えることですが、視野を広く持った方がいいです。
一点に集中して見ちゃうとこっちで違うことが行われてたなんてことがあります。
フロローはエスメラルダは聖職者である自分の気持ちを奪ったとして、神に、エスメラルダを自分に与えるか、もしくは地獄に落としたまえと願います。
この曲「地獄の炎」ではフロローの声が見所ですよ。
でも芝さん、なんか昔と比べて声量がちょっと少なくなったのかななんて思ってしましました。
でも聞き応えありますよ!
そして、フロローはエスメラルダを魔女として大規模な捜索を始めます。
エスメラルダがいると思われる飲み屋。
しかしそこの店員はいないと言い張ります。
それでは火をつけようと、フロローはフィーバスに火をつけるように命じます。
本当にフロローは嫌な奴ですよね。
しかし、フィーバスはフロローを裏切り、エスメラルダを救おうとします。
フロローは裏切り者だということで、フィーバスと戦い、肩に傷を負わせます。
フィーバスはエスメラルダとギリギリでにげ、エスメラルダはカジモドの元へ助けを求めに行くのでした。
このシーンで歌われる「エスメラルダ」という曲は聞き応えありますよ!
本物の松明を使用し、ドキドキするシーンです。剣で戦うシーンはカッコいいです!
このシーンで1幕は終わりです。
最後もあーあーあーといって終わります。
長くなったので2幕は次の記事で書かせていただきます。
「エスメラルダ」の途中のシーンから1幕最後までのゲネプロの映像がYouTubeにあったので貼っておきます。